作業内容
銀ロウ付けは、主に材質の違うもの同士を溶接する仕事です。母材を傷つけることなく、 接合する冶金技術によって通電部材、放熱部材などに使われる銅合金などを作っています。 電力ケーブル用部品や制御盤などに欠かすことのできない部品を、このロウ付け作業に よって作り出します。ロウ付けは、溶接とは違い母材を溶かして接合する技術ではないため、 電力ケーブル関連部品に利用される微細精密部品や、制御盤など薄板の精密接合に適しています。 複雑な形状の部品や、多くの箇所を接合する部品を同時に接合できるなど、ロウ付けにしか できない作業もあります。ロウ付け作業自体は機械でも可能な面がありますが、当社ではこれを 技能を有する技能者の手で行うことで、その製品品質を担保しています。
担当者メモ
各種ロウ付け担当
特殊船舶から発電所までインフラを⽀える技術
銅と鉄、真鍮と鉄など違う素材を溶接します。 ガスバーナーで温めて760度くらいまで上げた後、銀ろう棒を溶かし込んでいく⼿法を⽤いています。 ⼩さいものから⼤きなものまで、特殊船舶や発電所に使われるものがあります。 機械ではできない仕事だからこそ、⼿作業で精密な調整を⾏っているのが当社の強みですね。
材料ごとに加⼯の温度を調節
ガスバーナーであたためすぎたり、逆にあたためなさすぎたりすると熱で材料が歪んだり 不完全接合となります。それが起きないように加熱方法を材料ごとに考えていく必要があります。 水につけて冷やしながら、またあたためてという形です。そうやって調整を繰り返す作業なので、 気を遣う部分が多い仕事です。 作業は大変ですがお客様の会社に訪問した時に「大丈夫だったよ!」と言われると、 達成感を感じます。新しいことや、どこもやっていなかった作業を行うので、そういうものに 携わっているのがやりがいです。